賃貸で猫と暮らすために知っておくべきポイントと主なトラブル防止法

作成日2020/2/21

猫と一緒に暮らせる賃貸物件をお探しの方へ。
疲れて家に帰って来たとき、愛らしい猫が「ニャア」と鳴きながらすり寄って来てくれたなら、1日の疲れもあっという間に吹き飛んでしまうに違いありません。
ただ賃貸では、猫の飼育は犬よりも厳しく、なかなか許可されないことが多いですね。
幸い良い物件が見つかったとしても、賃貸物件で猫と幸せに暮らすためには、いくつかのポイントをおさえ、トラブル防止に努める必要があります。
今回は、ペット飼育の賃貸事情と猫と暮らす際に注意したいトラブルや対処法のお話をしたいと思います。
本記事では、大阪で長年不動産営業を続けている現役のプロがわかりやすく解説します。

本記事の内容
賃貸で猫と暮らすために知っておきたい3つのポイント
・猫と暮らせる賃貸物件
・家賃・敷金が割高に設定されている物件が多い
飼える猫の数に制限がある物件も多い
賃貸で猫と暮らす際に注意したいトラブルと対処法
・悪臭トラブル
・騒音トラブル
・抜け毛トラブル
・脱走トラブル
・破損トラブル
まとめ


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賃貸で猫と暮らすために知っておきたい3つのポイント


賃貸で猫と暮らすために知っておくべきポイントとしては、次の3つが挙げられます。

・猫と暮らせる賃貸物件
・家賃・敷金が割高に設定されている物件が多い
・飼える猫の数に制限がある物件も多い

猫と暮らせる賃貸物件

賃貸物件の中でペット相談となっている物件は、基本的にペットは飼育できます。
しかし、ペットと言っても小型犬を指していることが大半なのでご注意ください。
ペットが飼える物件の中でもペット相談・ペット可・ペット共生型という段階で物件のペット飼育に関するスタンスが少し変わりますので、それぞれ説明していきます。

ペット相談可物件

ペット相談可物件とは、ペットを飼っていない人が望ましいものの、ペットを飼うことを相談すれば飼うことは出来ます。
ただ、どちらかというと猫より許可されやすい小型犬なら・・。となる事が多いでしょう。
猫も可能になることはありますので、必ず相談はして下さい。

ペット可物件

ペット可物件とは、ペットと共に暮らすことができる物件です。
しかし、ひとえにペット可物件と言っても、はじめからペット可物件として貸し出されている賃貸物件もあれば、後からペット可物件として貸し出すようになった賃貸物件もあるので、チェックしておくべきでしょう。
はじめからペット可物件として貸し出されていた賃貸物件であれば、同じようにペットを飼っている人が多く住んでいることが多く、猫が多少迷惑をかけても理解を得られることが多いです。
しかし、後からペット可物件になった賃貸物件の場合、猫を飼うこと理解の無い人が住んでいて、トラブルが起こってしまう可能性があるので、注意しなければなりません。
こちらも同じでペット可は、小型犬の事が多いのですが、猫も可能か相談してみてください。

ペット共生型物件

ペット共生型物件とは、近年増えてきているペットと共に暮らしたい方向けに企画された賃貸物件です。
猫の飼育に関しては、このタイプが一番可能性があります。
そもそもペットと共に暮らすことを目的としていますので、猫が対応しているならキャットタワーやキャットウォークが設けられていたり、猫の爪とぎに対応した腰壁や猫の爪が引っかかりにくい壁紙が採用されていたり、プラグタイプの消臭剤が備えつけられていたりする物件もあります。
しかし、物件の供給に関しては近年のペットブームで増えてきているとはいえ、まだペット共生型物件は他の物件と比べて数が少なくなります。
注意する点は、家賃なども高く設定されていることが多いです。
しかし、愛猫と快適に暮らしたいのであれば、多少苦労してでも、猫のためのペット共生型物件を選んだ方が良いでしょう。

家賃・敷金が割高に設定されている物件が多い

猫と暮らすことができる賃貸物件の多くは、希少価値もあり一般的な賃貸物件に比べて家賃や敷金が割高に設定されています。
敷金に関しては、猫が壁や床に傷をつけてしまうことが多いためです。
猫と賃貸物件で暮らす場合、家賃は一般的な賃貸物件より2割ほど高く、敷金は一般的な賃貸物件よりも1ヵ月分以上多く預けるケースが多いです。
また、これらの費用とは別に退去時の原状回復義務の事もを考えておきましょう。
賃貸物件で猫と暮らしたいのであれば、十分な資金を準備してくださいね。

飼える猫の数に制限がある物件も多い

猫を飼うことができる賃貸物件であっても、1匹であればOKだけれど、2匹以上の猫を飼うのはNGとしている物件は少なくありません。
もし、賃貸物件で2匹以上の猫と暮らしたいと考えているのであれば、2匹以上の猫と暮らせるかどうか、あらかじめ飼える猫の頭数を確認しておきましょう。
猫を愛するあまり、後から多くの猫を飼いたくなってしまうという人も多いですが、猫の多頭飼いに関するトラブルは多いので、十分気をつけてくださいね。

賃貸で猫と暮らす際に注意したいトラブルと対処法


賃貸物件で猫と暮らす場合、次のようなトラブルに見舞われる可能性があります。

・悪臭トラブル
・騒音トラブル
・抜け毛トラブル
・脱走トラブル
・破損トラブル

以下より、トラブルの説明と予防策の説明をします。

悪臭トラブル 

猫の身体はそれほど臭いませんが、猫の排泄物の臭いは別です。
排泄物を放っておくと壁や床に臭いが染みつくのみならず、外に臭いが漏れ出てしまう可能性もあります。
悪臭トラブルを防止するためにも、トイレはこまめに片付け、掃除もしっかり行いましょう。
また、ペット臭をしっかり除去してくれる空気清浄機を1日中稼働させたり、消臭スプレーを壁や家具にこまめにかけたりするなどの対策も有効です。
人のためにも猫のためにも、清潔な環境づくりを心がけてくださいね。

騒音トラブル 

猫は犬と異なり、大声で吠えるようなことはありません。
しかし、猫が高い所から飛び降りると大きな足音が響き、階下の人に迷惑をかけてしまうことがあります。
また、発情期には人間の赤ちゃんの泣き声そっくりの大きな声で鳴き続けることがあるため、近隣住民に不安な思いをさせてしまうかもしれません。
これらの音にまつわるトラブルを防止するためにも、床には防音性の高いタイルカーペットを敷き詰め、避妊手術を行ってあげましょう。

抜け毛トラブル 

猫の毛が共用部分に散らばってしまうと、住人に不快感を与えてしまいます。
特に、猫アレルギーを持っている人が住んでいたとしたら、その人の健康を害してしまうので注意しなければなりません。
抜け毛トラブルを防止するためにも、猫を外に出さないことはもちろん、ブラッシングをこまめに行い、共用部分の掃除も積極的にしてみてはいかがでしょうか。

脱走トラブル 

猫は犬と比べると脱走しやすく、すばしっこいために脱走してしまうと捕まえるのが大変です。
その上、脱走して誰かの大切な庭に粗相をしてしまったとしたら、トラブルに発展してしまいます。
外で猫がトラブルを起こしてしまわないようにするためにも、窓に猫のひっかきに強い網戸を設けたり、玄関のドアの前にもう1つドアがある物件を選んだり、脱出防止ゲートを設けたりしましょう。
また、猫が脱出したくならないよう、キャットタワーを設置したり、猫じゃらしで遊んであげたりして、猫のストレスをしっかり解消してあげてくださいね。

破損トラブル 

賃貸物件には退去の際、原状回復義務が生じます。
しかし、賃貸で猫を飼うとなると、壁や床で爪とぎをしてボロボロにしてしまったり、壁に臭いが染みついてしまうこともあります。
退去時に預けている敷金よりも高額な原状回復費用が、発生してしまうこともあるので注意が必要です。
このような事態を避けるためにも、壁に傷や臭いが付かないようにシートを貼ったり、オス猫の場合はマーキングしないように避妊手術を受けさせたりして対策しておきましょう。
また、ペット保険に入ってもしものときに備えておくのも有効です。
愛猫との楽しい暮らしの後、手痛い出費に悩まされないよう、しっかり対策してくださいね。

賃貸で猫と暮らすために知っておくべきポイントと
主なトラブル防止法【まとめ】


賃貸で猫と暮らす際には、犬を飼うより注意が必要です。
原状回復義務を良く理解して、室内の破損を最小限に抑える努力をしましょう。
また、他に予想されるトラブルを防止するためにも、猫にとって快適な環境をつくってあげましょう。


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この記事は、大阪府の賃貸事情を基に書いております。あしからず。
最後に私の超簡単すぎる自己紹介を^^
・大阪府育ちの40代の男です。現在も大阪府在住です。
・不動産歴は大阪府内で大手賃貸不動産会社を約10年。
現在は独立して大阪府で賃貸不動産の店舗を展開しております。
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これからもホームメイトのサイトにこんな感じのラフな記事を書かせて頂こうと思いますので、よろしくお願いします。

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