戸建賃貸の住み心地は?どんな人におすすめの物件か徹底解説!
作成日2020/2/18
賃貸物件の中で賃貸マンションや賃貸アパートに比べると一戸建てタイプは、あまり数が多くありません。
しかし実はメリットがたくさんあり、住みやすいと評判が高いのです。
戸建賃貸に住みたい!という需要は多いのですが、供給が少ないという感じです。
実際にどんなメリットがあるのか、どんな人におすすめの物件なのか説明していきますので参考にしてください。
本記事では、大阪で長年不動産営業を続けている現役のプロがわかりやすく解説します。
本記事の内容
戸建賃貸のメリット
・戸建賃貸なら生活音を気にしなくて良い
・戸建賃貸なら十分な広さを確保できる
・戸建賃貸は、庭や駐車スペースが確保された物件が多い
・戸建賃貸は、ペット可の物件も多い
戸建賃貸のデメリット
・戸建ての外回りの手入れも必要になる
・戸建賃貸なら、防犯対策を自分でしなければならない
一戸建てと集合住宅ではどんな違いがある?
一戸建て購入と一戸建て賃貸ではどんな違いがある?
・引っ越しがしやすいのは賃貸
・税金や修繕費用がかからないのは賃貸
・自由度が高いのは購入
戸建賃貸のメリット
賃貸住宅の中で、あえて一戸建てタイプを選ぶメリットはどのようなものがあるのでしょうか?1つずつ見ていきましょう!
戸建賃貸なら生活音を気にしなくて良い
音のトラブルが発生しやすい賃貸住宅。
アパートやマンションのような集合住宅だと上下左右が他の住戸と接しているため、どうしても生活音が漏れてしまいます。
どんなに気を使って生活していても、何の音も出さずに生活することは不可能でしょう。
特にお子さんのいるファミリー世帯では、走り回る足音や泣き声など気になるもの。
足音は、振動として伝わるため階下だけでなく、上の階や隣の部屋にさえ響いてしまうのです。
その点、戸建賃貸であれば、他の住戸と接していないため音について気にする必要はありません。
小さなお子さんに音を出すなと言う方が無理ですから、お子さんのいるご家庭には大きなメリットですよね。
戸建賃貸なら十分な広さを確保できる
賃貸物件で最も数が多いのは単身用の物件です。
単身用のアパートやマンションが多い理由は、学生や一人暮らしの需要が多いからともう一つ、大家さんから見て単身用だと収益性が高い。
一戸あたりの専有面積が小さく済むので、敷地にたくさんのお部屋を作ることができ、大家さんの収入であるトータルの家賃が多くなるのです。
もちろん2人以上が入居可能な賃貸マンションも多数ありますが、2LDKまでが多く、3LDKになると物件の数が急に減ります。専有面積で言うと60㎡を超えると物件が減っていきます。
国土交通省が発表している誘導居住面積水準によれば3人家族が暮らす場合75㎡の床面積が望ましいとされていますが、この広さの賃貸マンションを探すことは難しいでしょう。
しかし、戸建賃貸であれば、ファミリー層が住むことを想定して作られているため十分な広さを確保することができます。
家族が増えるごとに持ち物も多くなっていくのが一般的ですが、収納も十分に確保されているため収納場所に困ることもありません。
広さに困っている方は、良い条件の戸建賃貸があれば、一気に問題解決です。
余談ですが、同じように賃貸物件にはない広さを持っているのが、分譲賃貸マンションですね。分譲賃貸とは、分譲マンション(購入型)を賃貸として貸し出しているマンションの事です。
戸建賃貸は、庭や駐車スペースが確保された物件が多い
一戸建てであれば、庭や駐車スペースを確保されている物件も多いというメリットもあります。
庭があればガーデニングを楽しんでみたり、子供たちを遊ばせてみたり、休日にバーベキューを楽しんでみたり、と賃貸マンションでは実現不可能なことでもできるようになります。
また駐車スペースが完備されていれば、わざわざ駐車場を借りる必要もありません。
敷地内に車を置いておけるため、買い物の時や雨の日でも移動が便利です。
戸建賃貸は、ペット可の物件も多い
賃貸の一戸建ては、ペットを飼うことができる物件が多いというメリットがあります。
最近ではペット可の賃貸マンションも増えてきましたが、それでもまだまだ供給は足りません。ペットと一緒にお住まいするお部屋をお探しなら戸建賃貸も探してみると良いでしょう。
庭があれば、自由に遊ばせることもできることからペットを飼っている人にとってもメリットは大きいと言えるでしょう。
ペットも大切な家族の一員ですから、のびのびと暮らさせてあげたいですよね。
戸建賃貸のデメリット
メリットの多い賃貸の一戸建てですが、少なからずデメリットも存在します。
デメリットをしっかり理解した上で、検討しましょう。
戸建の外回りの手入れも必要になる
賃貸マンションとは違い、一戸建ての場合は共有スペースが存在せず敷地の全てを見ることになります。
そのため建物以外の庭や駐車スペースを自由に使うことができるのですが、その分外回りの手入れもしなければなりません。
庭に生えた雑草の処理や外溝の掃除など、定期的な清掃が必要となるでしょう。
戸建賃貸なら、防犯対策を自分でしなければならない
一戸建てはマンションとは違い、玄関や窓など外と接している開口部が多くなっています。
そのため、防犯という点においては優れているとは言えません。
賃貸マンションであれば、防犯カメラやオートロックが備え付けられていたりするので、自分で防犯対策をする必要はあまりありませんが、一戸建ての場合は自分自身でやる必要があるでしょう。
最近は、安価な防犯カメラや人感センサー付きの照明が販売されていますから、活用すると良いですね。
一戸建てと集合住宅ではどんな違いがある?
一戸建てとは違い、集合住宅には自分たち以外の他人が住んでいます。そうなると好き勝手な生活は出来ませんね。
特に分譲マンションでは、居住者の全員が快適に過ごすために、管理規約や使用細則などのルールが決められ、居住者はそれを守らなければなりません。
物件によっては「バルコニーでの布団干しの禁止」や「深夜・早朝の入浴や洗濯、掃除などは注意」など細かく決められていることもあり、自由度は高いとは言えないでしょう。
それに比べて賃貸の一戸建ては、敷地内に自分たちしか住んでいないため近隣住宅に迷惑をかけないのであればある程度自由にすることが可能です。
のびのびとルールに縛られない生活をしたい人には、一戸建ての方が良いと言えるでしょう。
一戸建て購入と一戸建て賃貸ではどんな違いがある?
メリットが多い賃貸の一戸建てですが、家賃は少しお高めなことから「購入した方がお得なのでは?」と考える人も多いでしょう。
ただ、ちょっと待ってください!
どちらにもメリットがあり、安易に購入を選ぶと後悔してしまうかもしれませんよ。
引っ越しがしやすいのは賃貸
まず、一戸建てを購入すると安易に引っ越すことはできなくなります。
転勤などの可能性がある人は要注意!
賃貸に出すという方法も確かにありますが、空室時も住宅ローンの支払いはしなければならずリスクが大きいです。
転勤がない場合でも安心はできません。
一戸建ての場合、ご近所付き合いは避けては通れない任務と言えます。
昔ほどの繋がりはなくなってきていますが、全く関わりなくして生活はできないと考えておきましょう。
ご近所さんにトラブルメーカーが住んでいた場合、賃貸であれば引っ越すことで解決ですが購入の場合はそうはいきません。
税金や修繕費用がかからないのは賃貸
購入すると不動産取得税や固定資産税、都市計画税など、税金がかかります。
特に固定資産税や都市計画税は毎年のこと。
賃貸の場合は大家さんが支払っているので、気にする必要がありません。
さらに購入の場合、設備の不具合や雨漏りなどは自分で修理や交換が必要です。
いつ不具合が出るか予測することはできませんから、計画的に費用の準備をしておかなければならないでしょう。
賃貸であれば設備は大家さんが負担するため、出費はありません。
自由度が高いのは購入
賃貸の場合は、間取りをイチから決めることはもちろん、設備の内容を勝手に変更することもできません。
そのため購入の方が自由度は高いと言えるでしょう。
とは言っても、最近の賃貸物件は設備のグレードも上がり、間取りが工夫されている物件が増えてきています。
特に水まわりはとても充実していて、購入の一戸建てと遜色がなくなってきました。
デザイナーズ戸建て物件も増え、おしゃれさを求めることも可能です。
また実際に一戸建てに住んでみることで設備や間取りなど、将来一戸建てを購入する時の参考にすることもできるでしょう。
戸建賃貸の住み心地は?【まとめ】
賃貸の一戸建てはメリットがたくさん。
特に子育てがのびのびとしやすい環境にあるため、ファミリー層にはおすすめの物件です。
またペットも自由に飼える物件が多いことから、ペットを飼っている人にも人気が高くなっています。
ただし、賃貸の一戸建てはそもそも数が少なく、あったとしてもなかなか空きがでません。
空きが出ても人気のエリアではすぐに次の入居者が決定してしまいます。
そのため見つけたら早めに内見をしておきましょう。
将来的に一戸建ての購入を考えている場合でも、まずは賃貸の一戸建てに住んでみてシュミレーションすると良いかもしれませんね。
ABOUT US
この記事は、大阪府の賃貸事情を基に書いております。あしからず。
最後に私の超簡単すぎる自己紹介を^^
・大阪府育ちの40代の男です。現在も大阪府在住です。
・不動産歴は大阪府内で大手賃貸不動産会社を約10年。
現在は独立して大阪府で賃貸不動産の店舗を展開しております。
お部屋探しの際は、ホームメイトをよろしくお願いします^^
これからもホームメイトのサイトにこんな感じのラフな記事を書かせて頂こうと思いますので、よろしくお願いします。
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