賃貸物件の管理会社って何をしてくれる?

作成日2020/2/14

賃貸物件のライバルの多さに四苦八苦している大家さん。
昔に比べて大家さんが直接、賃貸物件を管理運営していくことが少なくなってきました。
今では多くの大家さんがどちらかの管理会社に賃貸物件の管理を任せられている感じですね。
そんな時代の流れとともに賃貸物件を管理する管理会社の数も増えてきました。
今回は、そんな管理会社について深堀して、お話をしていこうと思います。
本記事では、大阪で長年不動産営業を続けている現役のプロがわかりやすく解説します。


本記事の内容
賃貸物件を管理するのが管理会社
賃貸物件の管理会社と仲介会社の違い
賃貸物件の管理会社と大家さんの関係

・大家さんは賃貸物件の所有者
・管理会社は大家さんの代わりに賃貸物件の運営管理を行う
賃貸物件でトラブルが起きた時の行動
・まずは管理会社に相談する
・最終手段として大家さんに相談する
・賃貸物件の管理会社の連絡先は必須


賃貸物件を管理するのが管理会社


管理会社とは、賃貸物件の運営管理を大家さんから業務委託を受けている会社のことです。一般的には、以下の役割を担っています。

・入居者の苦情・クレーム対応
・建物の点検
・共有スペースの掃除
・家賃の集金代行
・退去時の立会いからリフォーム
・設備の故障対応

賃貸物件では、水漏れなどの設備トラブルや隣人の騒音など、入居者からさまざまな苦情やクレームが寄せられることがあります。そのような苦情やクレームの対応をするのが、管理会社です。
他にも、大家さんに変わって家賃の集金や督促業務も行います。
入居者が退去する際の連絡先も管理会社となります。意外と賃貸物件の紹介を受けた不動産会社へ連絡される方がいますが、ここは管理会社です。
退去の手続き、明け渡されたお部屋のチェックも管理会社が行います。
エアコンなどの設備故障が起きた場合の業者手配も管理会社の仕事ですね。

賃貸物件の管理会社と仲介会社の違い


賃貸物件の部屋探しや契約手続きまでのサポートを行うのが仲介会社で、賃貸物件に入居した後の家賃の支払いやメンテナンスを行うのが管理会社です。
入居者の立場で見れば、入居前にサポートしてもらうのが仲介会社、入居後にサポートしてもらうのは管理会社ということになります。
例えば、入居後に部屋の設備が故障したり、隣人とトラブルが発生したりした場合は、管理会社に連絡をするのが正解です。仲介会社に連絡をしても管理会社に連絡してくださいと言われてしまうのです。
仲介会社と管理会社の役割は大きく異なるので、きちんと覚えておきましょう。

賃貸物件の管理会社と大家さんの関係


管理会社と大家は似たような存在なので、具体的にどんな違いがあるのかわかりにくいですよね。
ここからは、管理会社と大家さんの関係について見ていきましょう。

大家さんは賃貸物件の所有者

大家さんとは賃貸物件の所有者のことで、個人の場合もあれば法人の場合もあります。
大家さんの中には、自身で賃貸物件の管理業務を行っている人もいますが、管理会社へ業務委託することが今は多いですね。
もし、大家さん自ら賃貸物件の管理をしているなら、管理会社というものがそもそもなく、全て大家さんにお話をしていくこととなります。
大家さんは、管理会社に業務委託するとなると手数料がかかりますが、不動産に関する法律が複雑化している現代では、大家さんだけで賃貸物件の管理をすべて行うのは大変です。
さらに、賃貸物件の競合エリアでは、空室対策なども必要になります。
専門知識のある管理会社に業務委託すれば、スムーズな賃貸経営が可能です。
そのため、賃貸物件の管理の一部もしくは全部を管理会社に業務委託して賃貸経営を行うのが今の主流となっています。

管理会社は大家さんの代わりに賃貸物件の運営管理を行う

大家さんから賃貸物件の管理を委託されて業務を行うのが管理会社です。
皆さんが、賃貸物件を契約する際に物件を紹介してくれる仲介会社から必ずその物件の管理は大家さん自ら行っているのか、大家さんから委託された管理会社が行っているのかは告げられます。
どこまで管理業務を行うかは、大家さんと管理会社が結んだ契約内容によって異なります。
管理会社の形態はさまざまです。管理業務に専念している管理会社もあれば、仲介業務を併設している管理会社もあります。

賃貸物件でトラブルが起きた時の行動


賃貸物件に入居しているときにトラブルが起きたら、誰に相談すれば良いのでしょうか。入居してから困ることがないように、ここで確認しておきましょう。

まずは管理会社に相談する

まずは、管理会社が入っている賃貸物件なら管理会社です。
隣人とのトラブルや設備の故障など、入居中にトラブルが発生したら、最初に管理会社に連絡しましょう。
管理会社は賃貸物件管理のプロなので、入居者のトラブル対処には慣れています。大抵の苦情に適切に対応してくれるはずです。
賃貸物件でのトラブル例をあげてみます。

・お湯が出ない
・キッチンの水栓から水が漏れる
・トイレの水が止まらない
・エアコンがきかない
・エレベーターが動かない
・オートロックが開かない
・停電した
・廊下や共用部の電球切れ
・雨漏り
・外壁にひびが入っている
・左右上下の騒音が気になる

上記のトラブルの中にも、あまり発生しなさそうなものもありますが、いざというときに頼りになるのが管理会社です。
賃貸ではなく持ち家でトラブルが発生した場合、リフォーム会社を探したり設備を買い替えたりするなど、すべて自分で対処しなければなりません。その点、賃貸物件なら貸主サイド(大家さんや管理会社)が対応してくれるので楽ですし安心ですね。
騒音やマナーの問題などは、自分では他の住民に言いにくいことも、管理会社に相談すれば対応してもらうことができます。
管理会社は、日常的に困っていることに対応してくれます。
入居者の中には管理会社の電話番号が分からない方もいると思います。
賃貸物件に入居するときは、トラブル発生時に備えて管理会社の名前や連絡先を記録しておきましょう。

最終手段として大家さんに相談する

管理会社が入っている物件で、仮に大家さんに相談したとしても、「管理会社に聞いてください」とあしらわれて、対応してもらえない可能性は高いです。そのために業務委託料を支払っているのだから当然と言えば当然ですね。
入居者の方がどこに連絡すべきかは契約書にもきちんと記載されているはずなのです。契約書には管理会社に連絡するように明記されているのに、そうせずに直接、大家さんに連絡したとなると、管理会社は嫌がります。上手く管理できていないと大家さんに思われたくないのですよ。お互いの信用問題に関わることなので、大家さんに相談するのは最終手段と考えましょう。
物件の清掃が行き届いていなかったり、設備の故障に対応してくれないなど、管理会社の対応に不満がある場合なら、そのときは大家さんに相談しましょう。管理会社側に問題があるなら、大家さんもきちんと対応してくれるはずです。

賃貸物件の管理会社の連絡先は必須

管理会社の連絡先などの詳細は、契約書に記載されています。まずは、入居するときにもらった契約書を確認してみましょう。
契約書を失くしてしまった場合は、賃貸物件の共有部分で管理会社の連絡先を確認できる場合があります。エントランスなど入居者の目につきやすい部分に管理会社の情報が掲示されていることが多いので、チェックしてみましょう。
他には、その賃貸物件を紹介してくれた不動産会社に問い合わせて確認することもできます。
緊急時に管理会社の連絡先がわからないと焦ってしまうので、事前に管理会社の連絡先を調べて携帯電話のアドレスに登録しておくと、いざというときに安心です。

賃貸物件の管理会社って何をしてくれる?【まとめ】


大家さんは賃貸物件を所有している方です。さらに自分自身で賃貸物件の管理まで行っている方もいます。管理会社は、そこまで出来ない大家さんが、経費をかけて委託契約している賃貸管理のプロですね。
皆さんが、賃貸物件を借りる時には、自分の住む賃貸物件の管理会社の連絡先は携帯の連絡帳に入れておいてくださいね。

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この記事は、大阪府の賃貸事情を基に書いております。あしからず。
最後に私の超簡単すぎる自己紹介を^^
・大阪府育ちの40代の男です。現在も大阪府在住です。
・不動産歴は大阪府内で大手賃貸不動産会社を約10年。
現在は独立して大阪府で賃貸不動産の店舗を展開しております。
お部屋探しの際は、ホームメイトをよろしくお願いします^^
これからもホームメイトのサイトにこんな感じのラフな記事を書かせて頂こうと思いますので、よろしくお願いします。

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