メゾネットの賃貸物件って少ないけど、大人気!

作成日2020/2/11

賃貸物件と一言で言っても、様々なタイプがあります。
平屋や戸建、高層マンションに小ぶりなハイツなど。
中でもオシャレ度満点で人気の高いメゾネットタイプの賃貸物件のお話をしようと思います。
メゾネットタイプの物件は一般的な賃貸マンションやアパートに比べると数が少なく、空きが出てもすぐに次の入居者が決まってしまうこともあり、内見したこともなく馴染みがない人も多いかもしれません。ここでメゾネットタイプの賃貸マンションを知って、物件選びの参考にしてみてくださいね!
本記事では、大阪で長年不動産営業を続けている現役のプロがわかりやすく解説します。


本記事の内容
メゾネットについて知ろう

・そもそもメゾネットって?
・ロフトとは違うの?
メゾネットにはこんなメリットが!
・階によってエリア分けが可能
・開放感のあるオシャレな空間が魅力的
・上下の生活音を軽減してくれる
メゾネットにはメリットだけでなくデメリットも!
・有効面積が狭くなり、家事導線が長くなる
・冷暖房の効率が悪くなる
・高齢者には不向き
メゾネットタイプがおすすめなのはこんな人!
メゾネットタイプの賃貸マンションを選ぶ時の注意点!


メゾネットについて知ろう


そもそもメゾネットって?

あまり馴染みのない「メゾネット」とは、フランス語で「maisonnette」このように書くようです。フランス語では「小さな家」という意味だそうです。ここ日本では、1住戸が2層以上で構成された集合住宅を表します。
一般的に賃貸物件はワンフロアタイプのものがほとんどですが、メゾネットタイプの物件は内部に階段があるのが最大の特徴。
「二階建ての戸建て住宅が賃貸マンションの中に入っている」とイメージすると分かりやすいかもしれません。
最上階の2フロアをメゾネットタイプにし、他は通常の賃貸マンションとする物件や、建物全てをメゾネットタイプにする賃貸マンション、長屋を区切ってメゾネットタイプにしたアパートなど形態は様々です。

ロフトとは違うの?

部屋の内部に階段があると言うと「ロフト」を思い浮かべる人もいるでしょう。
しかしメゾネットとロフトは似ているようで全くの別物。
そもそもロフトは建築基準法上「小屋裏物置等」と言い、居室とは明確に区別されています。
例えばロフトの高さは最大で1.4mと制限されていますが、この高さでは一般的に大人が真っ直ぐに立つのは難しいでしょう。
他にも面積の制限や、換気目的の開口部の大きさも決められています。
一方でメゾネットは居室扱いなので、これと言った制限がありません。
窓の設置や高さはもちろん、面積の制限もないので広々としたスペースを確保することができます。
ロフトとはあくまで「小屋裏物置等」なので、上階部分が居室扱いのメゾネットとは似ているようで全く別物なのです。

メゾネットにはこんなメリットが!


メゾネットタイプの賃貸マンションには、メリットが多く存在します。
一つずつ見ていきましょう!

階によってエリア分けが可能

メゾネットタイプは一般的な賃貸マンションやアパートとは違い、ワンフロアではありません。
そのため一階部分をリビングダイニング、二階部分を寝室や子供部屋、と言った具合に入居者の好みに合わせてエリア分けすることが可能。
二階部分に寝室を設ければ来客時など、プライベートな空間を見られる心配もないので安心です。

開放感のあるオシャレな空間が魅力的 

吹き抜けという時点で見た目がグッとオシャレになりますよね。
ドラマの主人公が住んでいそうなデザインされた室内は、一目ぼれする可能性は大です(笑)
なお、2フロアが一体化したオシャレな設計は、ファミリー層の戸建て住宅でも人気が高いです。
螺旋階段やシースルーの階段がリビングにあるだけで一気に洗練された空間となり、オシャレ度も増します。
ワンフロアの賃貸マンションではこのようなデザイン設計は無理ですよね。
単身者やファミリー層でも、オシャレな空間で生活がしたい人には、ピッタリの物件です。
さらに開放感のある吹き抜け設計は、ワンフロアの物件に比べて風通しの面でも有利となり、メゾネットタイプの物件のメリットとなります。

上下の生活音を軽減してくれる 

賃貸物件では音に関するトラブルは良くある話です。
その中で比較的に多いのが、上下間の音の問題ですね。賃貸マンションは、足音など結構、下の階まで響いているものです。
メゾネットタイプは、言わば2階建てです。専有空間が2階分あるので、他人との接点である上下の生活音を軽減してくれるでしょう。
近年では働き方も様変わりし、生活スタイルも人それぞれ違うもの。
自分が出す音、相手が出す音、どちらも少しでも気にせずに生活ができるということは、かなり大きなメリットとなるのではないでしょうか?

メゾネットにはメリットだけでなくデメリットも!


メゾネットにはメリットも多いですが、もちろんデメリットも存在します。
実際に住んでみて後悔しないように、しっかりと確認しておきましょう!

有効面積が狭くなり、家事導線が長くなる

部屋の内部に階段を設置するため、階段のスペース分、居住スペースを狭くしてしまいます。
階段の面積分同じ延床面積のワンフロアタイプと比べると狭くなるということを頭に入れおくと良いでしょう。
また一階部分と二階部分があるわけですから、当然移動する距離も増え家事導線は長くなります。
でも、その分だけ体を動かすことに繋がり、運動不足な方は少しでも解消が出来て良いかもしれませんね(笑)

冷暖房の効率が悪くなる 

吹き抜けのあるメゾネットタイプの賃貸マンションは、開放感があり人気が高いですが、一方で冷暖房の効率が悪くなるというデメリットもあります。
吹き抜けだと空間の容積が大きいので、全体が適温になるまで時間がかかりがちです。
熱い空気は上へ抜けることから、冬場は一階部分は暖まりづらく、夏場は二階部分は冷えづらいという現象が起こります。
ただし、冷暖房の設備や断熱性能、間取りによっても変わってくるので物件ごとに確認しましょう。
また、サーキュレーターの機能が付いているシーリングファン(照明)やなどを活用し室内の空気を循環させることで、温度ムラをなくしエアコンの効率を高めることができます。
シーリングファン(照明)は、メゾネットタイプのオシャレ部屋にかなりしっくりくる、実用性とオシャレ感を兼ね揃えたアイテムです。

高齢者には不向き 

こちらは言わずもがな、ですが部屋の内部に階段があるため高齢者にはメゾネットタイプの賃貸マンションはおすすめ出来ません。

メゾネットタイプがおすすめなのはこんな人!


メゾネットタイプの賃貸マンションをおすすめしたい方はこんな人。
「戸建て住宅のような住み心地を求めている人」
メゾネットにはデメリットもいくつかありますが、これらは戸建て住宅であれば一般的なものばかり。
その分、戸建て住宅と似たようなメリットが感じられるのがメゾネットタイプのいいところなのです。
「オシャレな空間で生活をしたい人」
吹き抜けの室内はとにかくオシャレです。見た目に拘るオシャレ好きな単身者の方や、カップルさん新婚さんという感じでしょうか。友人を家に招いて、自慢したい方には良いかも知れませんね(笑)

メゾネットタイプの賃貸マンションを選ぶ時の注意点!


メゾネットタイプの賃貸マンションとは言っても、物件によって間取りも雰囲気もそれぞれ違います。
実際に住んでみて「しまった!」と後悔しないためにも内見はしっかりと行いましょう。
まず見るべきは、部屋の内部に設置された階段。
生活する中で「傾斜がきつい」と感じられることもありますから、必ず実際に上ったり降りたりしてみてください。
小さなお子様がいるご家庭なら、内覧時に一緒に連れて行くのがベスト。
例えば、手すりがあるかないかだけでも安全性に違いが出てきます。
安全面もしっかりとチェックしておきましょう。
また吹き抜けになっている賃貸マンションでは、住戸内での音の響き方にも注意しましょう。
せっかく階上や階下への音から解放されても、自分の部屋内での音に悩まされていては本末転倒。
部屋の中で手を叩いてみたり、洗面所やキッチンで水を流してみたりして、響き具合を確認しておきましょう。

メゾネットタイプの賃貸マンション【まとめ】


メゾネットタイプの賃貸マンションは、戸建て住宅のような住み心地を実現した物件です。
デメリットももちろんありますが、戸建て住宅であれば一般的なものばかりなので特に気にする必要はないでしょう。
オシャレな空間を求める人は、友人を家に招いて、是非とも自慢してください!

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この記事は、大阪府の賃貸事情を基に書いております。あしからず。
最後に私の超簡単すぎる自己紹介を^^
・大阪府育ちの40代の男です。現在も大阪府在住です。
・不動産歴は大阪府内で大手賃貸不動産会社を約10年。
現在は独立して大阪府で賃貸不動産の店舗を展開しております。
お部屋探しの際は、ホームメイトをよろしくお願いします^^
これからもホームメイトのサイトにこんな感じのラフな記事を書かせて頂こうと思いますので、よろしくお願いします。

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