賃貸マンションを借りる際の火災保険について

作成2020/1/5

皆さん、ご存知でしたか?
保険を日本で初めて紹介したのは、
なんと1万円札の肖像画になっている福沢諭吉だそうです。
『一人の災難を大勢が分かち、わずかの金を捨てて大難を逃れる制度』(福沢諭吉)
私は、知りませんでした(笑)

今回は、賃貸マンションを借りる際に必要となる、保険。
火災保険』について詳しく説明しようと思います。

不動産会社で賃貸マンションを契約する時、必ず火災保険の契約も同時にあるので、
予め知識を入れておいても損はありませんよね。
本記事では、大阪で長年不動産営業を続けている現役のプロが
『賃貸マンションを借りる際の火災保険』についてわかりやすく解説します!

記事の内容
賃貸マンションで必須の火災保険、そもそも保険って?
・保険とは
賃貸マンションに必要な火災保険って何を守ってくれるの?
・賃貸マンションの火災保険ってこういうもの
・家財保険
・借家人賠償責任保険
・個人賠償責任保険
賃貸マンションの火災保険の入り方
・不動産会社が勧めてくれる
・不動産会社に勧められる保険以外でも大丈夫?
賃貸マンションの火災保険、補足事項
・火災保険の更新は必ずしましょう
・部屋を解約した際は、必ず火災保険も解約


賃貸マンションで必須の火災保険、そもそも保険って?


保険とは

保険とは、将来起こるかもしれない危険や万が一の事故に対して加入者から公平に保険料を分担し合い、
必要が生じたときに使う合理的な防衛手段
です。


賃貸マンションに必要な火災保険って何を守ってくれるの?


賃貸マンションの火災保険ってこういうもの

賃貸マンションに必要な火災保険に加入すると、下記の3つの保険がセットになってます。
家財保険」「借家人賠償責保険」「個人賠償責任保険
不動産会社で賃貸マンションを決めた場合は、この3つが入った、
単身用プランファミリープランなどで保険を販売されるのが基本となります。
金額の目安は、1年契約で6000円~15,000円程度でしょう。
それでは、上記の3つの保険について詳しく見ていきましょう。

家財保険

家財保険は、ご自身の荷物が万が一の時に補償される保険です。
保険料は、ご自身の家財補償の金額(家具・家電・衣服などのトータル金額)を
いくらに設定するかによって変わります。
家財保険の補償金額は、全ての家財道具を買い直すときにいくらかかるかで計算します
※単身の方の目安は、個人差はありますが、家財一式で100万円~300万円となるそうです。
【こんな場合に補償されます】
火災、風災、水漏れ、落雷などで損害を受けた家財が、補償されます。
要は、火事だけでなく台風などの自然災害の被害も補償してくれるのです。

借家人賠償責任保険

借家人賠償責任保険は、家主さん(大家さん)に対して補償される保険です。
賃貸マンションを借りる際の火災保険が、なぜ必須とされているのか。
借家人賠償責任保険が必要だからなのです。

ここで、損害賠償について考えてみてください。
民法709条にはこうあります。

【民法709条】
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、
これによって生じた損害を賠償する責任を負う

ごもっともです。よく理解できますよね。
損害を与えた者は、その損害を補償しなければならないという意味ですね。
ただ、火災による損害には、特例で救済があるのです。
失火責任法というものをご存知でしょうか?
仮に自身の過失から火事を起こしたとして、隣家に類焼した場合、失火責任法の特例で、
損害賠償の責任は、問われない。
というものです。※過失が重大な過失に変わる場合は話が変わります。
だったら、自分の荷物は自己責任で燃えても補償が要らないと思う人は、
火災保険って入らなくても良いんじゃない?と思われましたか?
しかし、賃貸契約では、そうはならないのです。
賃貸契約では、入居者は退去時の原状回復義務というものがあるのです。
当たり前ですが、借りているものを借りたときの状態にして返さなければなりません。

なので、火災であっても失火責任法の特例で、免れるわけではありません。
火災で室内が損傷した場合は、原状回復にかなりの額の補償を強いられることになるでしょう。
この可能性があるからこそ、賃貸の入居者は火災保険に入っておかなければならないのです。

個人賠償責任保険

普段の日常生活で他人に損害を与えたり、怪我をさせたりした場合に補償される保険です。

【こんな場合に補償されます】

・マンションで水漏れをおこし、下の階の部屋に損害が出た。
・ペットが他人に噛みついて怪我をさせた
・子供がふざけて、他人の車に傷をつけてしまった
・買い物中、店の商品を壊してしまった

こんなことまで補償してくれるの?って事もあるので、知らないと損をすることもあります。

賃貸マンションの火災保険の入り方


不動産会社が勧めてくれる

賃貸マンションの紹介と保険の紹介は、ほとんどがセットです。
火災保険に拘りがなければ、営業マンの勧めてくれる保険に入って問題は、ないです。

不動産会社に勧められる保険以外でも大丈夫?

入る保険が不動産会社が勧めた保険ではない場合、その保険の補償内容などの確認はされますが、
原則はどの保険でも大丈夫です。

ただ、賃貸の場合は、半ば強制で指定されることが多いと思います。

理由1
管理会社や不動産会社は保険の代理店をしている為、手数料が入る保険を売りたい

理由2
不動産の管理会社は、保険を統一することにより、更新業務などを管理しやすくするため

少しでも安く良い保険を!と考えることも理解できます。
ただ、著者の経験では、色々な管理会社や家主さんの保険を見てきましたが、
賃貸における火災保険料は、どれもそれほど大差はないと思います。
なので、自身で調べて保険に入るのは、結局手間が掛かってコスパも良くない気もします。

知り合いに信頼できる保険会社の人間がいる!
借りる方が個人契約ではなく、法人契約である!
その法人で決められた保険会社がある!

などのケースは、そのことを不動産会社の営業マンに伝えてください。
不動産会社指定の保険ではなく、借りる方の使いたい保険を使えるはずです。

賃貸マンションの火災保険、補足事項


火災保険の更新は必ずしましょう

賃貸契約と同時に入った火災保険の契約期間は、おそらく1年か2年です。
契約切れの1カ月ほど前には、各保険会社から郵送で更新のお手紙が届くと思います。
これからも、今のお部屋に住み続けるのであれば、必ず更新はしてくださいね。

部屋を解約した際は、必ず火災保険も解約

保険はいつでも解約、変更できます
今住んでいる賃貸マンションを解約するなら、保険の解約も同時にしましょう
解約の方法は、部屋を借りた不動産会社より保険会社に直接連絡を入れた方が、早いと思います。
不動産会社に連絡しても、結局たらいまわしにされて保険会社に連絡する事になるが多いです。
保険を解約すれば、前払いしていた期間分の保険料は、解約手数料を引かれますが、返ってきます。

賃貸マンションを借りる際の火災保険【まとめ】


保険とは万が一の時の防衛策
家財保険は、自身の家財道具の補償です。
借家人賠償責任保険は、家主さんからの損害賠償請求に対しての補償です。
個人賠償責任保険は、日常生活の補償です。
手間をかけたくなければ、不動産会社に勧められる保険でOK
火災保険の更新は必ずしましょう!
部屋を解約した際は、必ず火災保険も解約してください。


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この記事は、大阪府の賃貸事情を基に書いております。あしからず。
最後にこの記事を書いております、私の超簡単すぎる自己紹介を^^
・大阪府育ちの40代の男です。現在も大阪府在住です。
・不動産歴は大阪府内で大手賃貸不動産会社を約10年。
現在は独立して大阪府で賃貸不動産の店舗を展開しております。
では、皆様。お部屋探しの際は、ホームメイトをよろしくお願いします^^
これからもホームメイトのサイトにこんな感じのラフな記事を書かせて頂こうと思いますので、よろしくお願いします。

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